動脈硬化対策に必要!「ビタミンC」

こんにちは!のうきんです!

これまでに脂溶性であるビタミンA、D、K、E、

水溶性であるビタミンB群8種類について解説してきましたが、

今回は最後の水溶性ビタミンであるビタミンCを掘り下げます。

別名だとアスコルビン酸と呼ばれます。

ビタミンCは最も知名度があるビタミンの1つであり、

ビタミンと言えば、ビタミンCのイメージがある方も

多いと思います。

役割としても非常に重要な栄養素ですので、

しっかりと学んでいきましょう!

機能

ビタミンCの最も代表的な役割はコラーゲンの合成です。

コラーゲンって、CMとかで肌の保湿とか潤いを与える、

みたいな感じでよく聞くと思いますが、簡単に言うと

「細胞と細胞の間にあるもの」です。

もちろん、細胞は全身にあるものです。

皮膚、筋肉、骨、臓器、血管など全てにあります。

そのため、コラーゲンも全ての組織に存在します

つまり、ビタミンCはあらゆる臓器に影響する

といっても過言ではありません。

ビタミンC欠乏では特に血管が脆くなり、

全身性の点状出血や歯茎からの出血が見られます。

これを壊血病と呼びます。

有名な漫画である「ワンピース」の最初の方に、

ヨサクという壊血病で体から血が噴き出るキャラクターがいましたね。

後述しますが、ビタミンCは野菜や果物に多く含まれており、

長期間、それらを摂取できない場合に発症します。

上記のキャラクターもライムの汁を飲んで復活してました。

これは実際に海賊のように、長期間新鮮な野菜や果物が摂取できない

船乗りによく発症した原因不明の難病だったようです。

また、ビタミンCは抗酸化作用があり、ビタミンEと協力して

細胞を保護しています。

ビタミンEについてはこちらから。

抗酸化作用というのは動脈硬化など、

心血管疾患の予防に非常に重要な栄養素です。

LDLコレステロールの代わりに自分が酸化されることで

抗酸化作用を持ちます。

摂取量

上記の通り、壊血病発症予防のため、そして心血管疾患予防にも

ビタミンCには下限量が必要です。

ちなみに壊血病予防は10mg/day

心血管疾患予防は83.4mg/day

が必要と言われます。

そのため、基本的には心血管疾患予防量を摂取できれば、

壊血病の心配はありません。

上限については特に問題はないため、設定されていません。

そのため、以下の通り、摂取推奨量が設定されています。

喫煙者は要注意

喫煙者、受動喫煙者(副流煙を吸っている人)は

ビタミンCの必要量が多いことが示唆されています。

タバコ自体が心血管疾患の大きなリスクですので、

ビタミンCはしっかりと摂取するようにしましょう。

多く含まれている食品

上述の通り、果物や野菜に多く含まれます。

レモンやみかんなどの柑橘系に多く含まれている印象が

あるのではないでしょうか?

実際は緑黄色野菜に多く含まれています。

最も多いものはアセロラ:1700mgで、

次いでケール:1100mg、パセリ:820mgです。

よく食べるものではピーマン:200mg

芽キャベツ:160mgなどになります。

※いずれも100g当たりになります。

また水に溶けやすく、加熱に弱いため、

加工していない新鮮なものの方が良いです。

まとめ

いかがでしたか!?今日のまとめは以下の通りです。

  1. ビタミンC欠乏は壊血病のリスク
  2. 欠乏すれば心血管疾患リスクにもなる
  3. 緑黄色野菜に多く含まれる

現代では壊血病に至ることはほぼありませんが、

動脈硬化に影響するという点では、

健康寿命を伸ばすためにとても重要な栄養素です。

野菜嫌いな人は不足しやすい栄養素ですので、

ぜひ意識して摂取してみてください。

今回でビタミンは終わりです。

お疲れ様でした!

次回からは三大栄養、ビタミンに次ぐ栄養素である、

ミネラルについて解説していきます!

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

健康な食事で豊かな未来を!

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のうきん
ボディーメイクをきっかけに栄養の重要性に目覚めた現役脳外科医。 病院内では手術で、病院外では栄養で。 日本の健康寿命を伸ばします。